榎本いずれにしても時代を見て、乗り遅れないようにしないといけないですね。るとおり我々はテレビ世代ですが、今の若い人はネットの世界で生きています。それに我々はついていけないからといって、我々に合わせたやり方では若い人には通じないですね。榎本のキャラクターは知らなくても、昔のアニメキャラクターが出てくると分かりますしね。よく分かります。おっしゃ確かに、中高年以上は新しいアニメここまで遊技業界の今後についてお聞かせいただきましたが、その中で「回胴遊商に求める役割」についてお聞かせください。兼次ん、今まであったこともさらに発展させていきながら、色々と試してやってみたい。遊技機の性能が良くなるという今だからこそ、広告宣伝というものが大事だと思っています。りません。日本は稀に見る超高齢化社会になっていくので、例えばパチンコが認知症予防になるという諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授をはじめとする大学の先生たちの声をもっとリアルに宣伝しながら、もう一度中高年の方に戻って来てもらうということも大事です。― ― ― ―3,000万人に戻すということは今は現実的ではないかもしれませんが、やれることはまだまだあるので、少しでも抗ってみたいですね。今までにない手法はもちろもちろん若者だけではあさすがにファン人口を2,000万人、ジャグラーがホール様の25〜30%を占めていてもいいんです。パチンコに関していえば、1円パチンコが5割を占めていて、近所の中高年の方が毎日でも来るコミュニティになっているという地方の店舗も実際にあります。パチンコが認知症予防になることをアピールすることも大事で、ゲーム性を上げることばかりを目立たせていくと逆にイメージを悪くしてしまう可能性もあります。そうなんです。それこそ海物語や回胴遊商とは、その前身の商業会設立時代から28年のお付き合いとなります。ここまで長い間にわたって我々の商いの一翼を担っていただいた大切なパートナーだと思っております。しかしながら、近年、大手メーカーの直販率が高くなるに連れて、販売会社による新台の販売高が減少しています。私が営業を担当していた時代はメーカーの直販率は6割ぐらいでしたが、最近は7、8割に達しており、販売会社のテリトリーがだんだんと狭まっていると実感しています。とりわけ4年前の規則改正以来、ゲーム性の低下したパチスロは販売台数が減少し、さらに追い打ちをかける様にコロナ禍の影響で、ホール様の買い控えが起きました。そのため、組合員様の窮状は我々メーカーの比ではないと思います。大饗理事長からもお聞きしましたが、この間に多くの組合員さんが廃業されたということに関しては大変申し訳なく、ここまでの長い間、状況を改善できなかった責任を痛感しております。また、令和4年の夏頃は6・5号機を皮切りにパチスロのスペックやゲーム性の向上は顕著で、誰が見てもわかる様に好転しておりますが、先ほどお話ししたとおり、未だに続く世界的な電子部品のひっ迫によって、十分な出荷ロットのご用意ができず、とりわけ初期の販売時点で販売会社の皆様に十分な商材を提供できていない状態が続いていることもこの場を借りてお詫び申し上げたいと思います。しかしながら、いつまでもこの状態が続くわけではありません。先ほど榎本理事長からもご説明がありましたが、行政に代替部品の使用許可の延長の要望をお願いしたり、古い機材から部品を取り出すリユースの強化、部材が入手困難な基板類の再設計……、これは時間がかかるのですが、新たに入手可能な電子部品によって再設計する等、あらゆる努力を重ねて、早期に十分なロットが作れる製造環境を復活させたいと思っております。最後に、回胴遊商には何といっても中古遊技機の安心安全な流通活動を今後も担っていただきたいと願っております。現在までに17機種15万台の6・5号機が販売されておりますが、6・5号機といえども、やはり性能面での差が出ており、これらの中古機需要もすでに始まりつつあります。また、中古遊技機の移動、転売の制度や仕組みも再検討すべきではないかというお声も多々聞いておりますので、今後の課題として、再度予算と一緒にともに検討してまいりたいと思っております。テーマ 6回役胴割遊と商はの果たすべき特別企画【特別対談】 遊技業界の今後とパチスロの展望について10
元のページ ../index.html#10