回胴遊商 広報誌第126号
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確かに、昔はこの上野界隈も小さな店舗がたくさんありました。そういうお店の方が、ちょっとした時間つぶしにも気軽に入って遊べたのですが、どんどん見かけなくなってしまいました。それでも都内はまだ良いのですが、地方都市に行くと、郊外の大型店舗ばかりですから、またそういう小さな店舗が広がってくれたら良いなと思っています。それでは4つ目の質問ですが、「スマート遊技機」の導入による将来の構想についてお聞かせください。兼次デジタル化に関しては、我々、回胴遊商も中古機流通の新しい取組みとしてWEB申請を始めております。兼次 そうです。行政に対してはまだハードルが高く、まずは目の前のできることからスタートしたところです。兼次 大饗    ― 7 ―――  以前から、「スマート遊技機」の普及によって、小さな店舗の出店が可能になると考えていました。もちろんまだ「スマート遊技機」の実証がされていませんが、これから市場に出て、場所を取らない、従業員の業務も楽になり、どんなレイアウトでも置けて「予想どおり、スマート遊技機は良いね」となり、今後、条件が整っていけば、その後は、120〜150台規模の小さな店舗が本格的に増えてくるのではないかと思っています。ただ、何十億もかけるような郊外の大きなホール様等は投資がしづらいかもしれませんが。はい。「スマート遊技機」の情報を一元管理するために情報センター、システムを構築しましたが、これは将来に向けた遊技機の在り方と発展の可能性を秘めた画期的なシステムだと私は思っています。今は世を挙げてIT化、デジタル化という時代にありますので、このプラットフォームによってようやくパチンコ・パチスロ産業もその緒についたのではないかと考えています。システムを利用してできることは様々ありますが、例えば、変更承認申請の電子化が考えられます。これは従来、遊技機の入れ替えを行う際、ホール様が行政に書類を提出するのですが、これを電子化することが可能ではないかと思います。ただし、我々の事業は許認可事業ですので、電子化するにあたっては、検査項目や署名等一つひとつ間違いがないように安全確実な要件を整え、行政のご理解をいただきながら慎重に進めていくことが大切です。他にも、やりたいこと、できそうなことはたくさんありますが、すべて規則を遵守し、不要な混乱を避けながら進めていく必要があります。いずれにしても、ホール様の要望もありますので、「スマート遊技機」ならではの将来像を真剣に議論していくため、業界をあげた検討会議を設置し、検討、推進していくべきでしょう。それは販売会社に対してですか。世の中すべてがIT化している中、我々の業界だけが未だにペーパーを使っているというのは、時代に取り残されている感もありますね。おっしゃるとおりですね。残念ながら業界の現状を考えるとホール様も売り手側も足元の商売を固めることが最優先とならざるを得ないので、その上で将来像を描いていくべきだと思います。まずはファンに支持される遊技機が多数リリースされ、ファン及び我々の業界が、将来に対して期待が持てる環境を作り出すことが必要なのではないでしょうか。テーマ 4スよるマ将ー来トの遊構技想機とのは導入に特別企画最大獲得(MY)2,400枚から差枚方式で2,400枚へ【特別対談】 遊技業界の今後とパチスロの展望について

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