遊技ファンのニーズに応える遊技性の向上投入され、導入台数も増えています。スマスロのメリットといたしましては、「遊技性向上」「不正対策」「省エネ」「コスト削減」「感染症対策」等がありますが、小林理事長が特に重要視されているところがあればお聞かせください。小林 大きくインパクトが強烈でした。令和4年11月よりスマスロが市場に最初に出たスマスロ初号機は、波がロのシェアが日々拡大する中、これまで発売されたスマスロはAT機が主流となっております。スマスロにおいても、メダル機同様、多種多様な遊技機が登場することでさらなる活性化をもたらし、その結果、パチスロ市場の規模も大きくなっていくのではないかと期待しております。現在、パチスロ市場にとって重要なスペックである「Aタイプ」はスマスロとして発売されておりませんが、遊技ファンからはスマスロの「Aタイプ」の登場を期待すパチスロ市場においてスマスる声があります。「Aタイプ」の今後の見通しについてお聞かせください。小林 大饗 とおり様々ございますが、特に重要視しているのは遊技性の向上です。これについては、前理事長の兼次相談役もホール様や遊技ファンの皆様にどれだけ受け入れていただけるかを市場に出る前からずっと注視していました。皆様ご承知のとおり、メダル機とスマスロの大きな違いは、有利区間の終了ゲーム数が無制限になったことであり、6.5号機にも導入されている差枚数2,400枚との相性が大変良く、元々抑えられた射幸性の範囲の中で、出玉の波が作りやすくなり、大きな波、小さな波と色々なバリエーションの波を持ったパチスロに仕上げることが可能となりました。おかげで市場に出てからの評価は良く、― ― ― ― 5最近は、安定して稼働する機種も出てまいりましたので、その点では本当に良かったと思っております。スマスロのメリットとしては、ご質問の小林 大きな波を望む遊技ファンもやはりいらっしゃると思いますが、いかがですか。小林 大饗 スマスロ初号機に関してはインパクトを持たせるために、大きな波を持ったものが多く導入されましたので、そのような感想もあったと思われます。遊技ファンの期待も大きく、出足も好調でした。しかし、そのような遊技機は遊技ファンの体力が持たず、継続的な稼働の維持が難しくなります。波が荒すぎると遊技ファンの方がついていけなくなるんだと思っております。メーカーの特徴にもよりますが、過去の歴史からしても、最初はインパクトの大きなものが出るという例は多いですし、それはそれで必要な役割を持っていたと考えております。ですが、その後、ほどよい波の遊技機がリリースされるようになりました。今後のAT機については、ほとんどがスマスロとなっていく中で、出玉の波、液晶演出等、遊技性に富んだ様々なバリエーションのスマスロが登場すると思いますので、大いに期待してください。はい。期待しております。多様な遊技機が作れなかった時代には、大きな波を求める声があり、 大きな波を出せるようになったら、今度は「きつい」という声が出てきます。遊技ファンのニーズは、可処分所得、インフレ・デフレと景気動向に影響も受けますので、必要なのは、変化していくニーズに対して、いかにアジャストしていけるのかだと思います。小林理事長は筆頭副理事長時代からスペックの見直しをずっと行ってこられていますから、今後はますます遊技ファンのニーズに合う遊技機をリリースしていただけるものと期待しております。もともと「Aタイプ」、すなわちノーマル機は遊技ファンにとって安心して遊べる遊技機として幅広いニーズを得ています。このように初心者にとって遊びやすいタイプの遊技機は、いつの時代にもなくてはなりませんし、ホール様の営業にとっても基盤となりますので、今後もこのタイプを維持していければと思います。「Aタイプ」をスマスロにする点については、メーカーとして遊技ファンからの要望も受けているのですが、ホール様の設備投資という観点から見ますと非常に負担が重いため、慌てて進めることではないと考えております。いずれ、ほぼすべての遊技機がスマスロに変わる時が来るでしょう。しかし、現段階では投資に苦労されているホール様もいらっしゃいますので、今ではないと考えています。様々な段階のステップを踏んでいく中で、その時が来るのを待ちたいと思っております。小林理事長は何よりもホール様の設備投資による過大な負担を憂慮されており、素晴らしいお考えだと思います。メーカー団体という立場だけではなく、業界全体のマネジメントを考え、いかに業界の利益を最大限に上げていくかをご指摘いただいたと思います。リーダーとして非常に大切な視点で、私も見習わなければと強く感じました。特別企画【特別対談】遊技業界の今後とパチスロの展望について業益を見据え、遊技業界全体のマネジメントが重要
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